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目的がある会話は、行き詰まらない

聞き取れない状況から、会話を進める対処法として、推測で発言するというお話をしました。
まだ読まれていない方は、よろしければこちらの記事もお読みください。
そして、こちらから目的を持って向かった場所では、聞き取れないことが、そのまま行き詰まりにはなりません。
新しいSemester(学期)が始まる前に、毎回Registration Officeで受けたい授業を登録するのですが、その時に起きたことです。
Registration Officeでの出来事

私: “Hi, I'd like to register for the beginner English class.”
職員: [聞き取れない返答。条件や手続きについて何か説明している様子]
私: “Sorry, I'm not sure I understood. I just want to sign up for this specific class, on this specific day.”
職員: “Oh, I see. In that case, you'll need to bring your ID to room 204 before Friday.”
私: “OK, I got it, room 204, before Friday. Thank you.”
(※上記の会話は、実際のやり取りの流れを元に再現したものです。)
最初の説明は聞き取れませんでしたが、自分が本当にしたいことを、もう一段具体的に絞って言い直したことで、返ってきた答えは驚くほど分かりやすくなりました。
なぜ目的を絞ると聞き取りやすくなるのか

最初の質問(「初級クラスに登録したい」)は、まだ漠然としています。
だから相手の返答も、条件や手続き全体を説明しようとして、情報量が多くなります。専門的な言い回しも混じり、聞き取りにくい状況を作り出していました。
そこで、自分が本当にしたいことを、より具体的に絞り込んで言い直す。「このクラスを、この日に」というように。
すると相手の返答も、必要な行動(場所・持ち物・期限)だけに絞られる。情報量が減る分、聞き取りやすくなる。
これは、Registration Officeでの一度きりの出来事ではありませんでした。買い物をするとき、別の学校に編入する手続きをするとき、警察に盗難届を出しに行ったとき、病院に行ったとき。アメリカ生活の中で、こうした「目的がはっきりしている場面」は何度もあり、その都度この方法に助けられてきました。
分からないまま漠然と聞き続けるより、自分の目的を先に絞り込んでしまう方が、結果的に会話は早く進むということです。
目的がある会話では、聞き流していい情報と、聞き逃せない情報がある

こちらから目的を持って向かった場合、最初に返ってくる説明は、聞き取れなくてもそれほど困らないことが多い。手続きの前置きや、一般的な注意事項であることが多いからです。
だが、同じ内容が繰り返された時は違います。一度で終わらず、二度、三度と繰り返されるということは、相手にとって重要度が高い情報だということです。持ち物、期限、場所。聞き逃すと後で困る類の情報は、たいてい繰り返されます。
そういう時、私が考えているのは、無理に聞き取ろうとするより、紙に書いてもらうという方法です。最悪、単語だけでも書いてもらえれば、そこから会話を組み立て直すことができます。“Could you write that down?” の一言で済みます。
実際、職場で外国人社員とのやり取りの中で、どうしても言葉が通じない場面になると、書いてもらうという方法を実践している人を見たことがあります。すべてを耳だけで処理しようとしないことも、対処法の一つなのだと思います。
この方法にも、見落としてはいけない前提がある

自分の発言に対する返答が分かりやすく感じるのは、あくまで自分の言いたいことが正しく伝わっている場合に限られます。実際には、伝わっていないまま会話が進んでしまうこともあるので、注意が必要です。
厄介なのは、伝わっていないことに、その場では気づけないことです。相手は、自分が受け取った(間違った)内容に対して、筋の通った返答をしてきます。だから会話としては成立しているように見えますが、それが自分の意図した通りとは限りません。
結局のところ、最終的に望んだ結果が得られたかどうかを確認するまで、伝わっていたかどうかは分からない。この方法は、聞き取りにくさを減らす助けにはなりますが、伝達の正しさまで保証してくれるわけではないということです。
その場をしのぐ方法と、根本的な解決は別

目的を絞って言い直す方法は、聞き取れない状況を前に進めるには役立ちます。ただ、これはあくまで会話を成立させるための工夫であって、聞き取る力そのものが伸びたわけではありません。次に別の場面に出会えば、また同じように最初の説明でつまずくはずです。
それに、ここまで書いてきた通り、この方法には「伝わったかどうかは、結果を見るまで分からない」という不確かさもつきまといます。会話を前に進める工夫と、正確に理解する力は、別のものだということです。
聞き取れる力そのものを底上げするには、独学で場数を踏むだけでは時間がかかります。そこで今回、専門的なトレーニングサービスについても調べてみました。
「スパトレ」は、何が原因で聞き取れないのかをまず診断し、その上でシャドーイングやディクテーションといった具体的なメニューを組んでくれるサービスです。自己流ではなく、原因から逆算して鍛えたい人に向いていると思います。
「mimitore」は、音声を拾う力から意味を理解する力まで、段階を踏んでトレーニングしていくリスニング・発音コーチングです。とっさの会話で音を聞き取れるようになりたい人には、合っていると思います。
会話を切り抜ける工夫と、根本から聞き取る力を鍛えることは、両方あってこそ効果を発揮するのだと思います。
気になった方は、下記からサービスの詳細を確認してみてください。
※このページで紹介しているサービスは、公式情報をもとにしています。私自身が使ったサービスではないので、体験談ではなく判断材料の一つとしてお読みください。
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今回の方法が使えない場面もあります。その時はこちらを試してみてください!

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