英語のリスニング・発音が伸び悩む原因|毎晩録音を聞き続けた私が気づいたこと

毎晩録音を5時間聴いた私が気づいたこと 海外生活・英語

「英語のリスニングが伸び悩んでいる」「発音を練習しているのに、なかなか聞き取れるようにならない」。英語を勉強していると、ある時期からこんな壁にぶつかることがあります。

私自身、アメリカに10年住んでいましたが、英語がある程度分かるようになってからも、「聞き取れているはずなのに、実際の会話になると自信がない」という感覚が残っていました。その理由に気づいたのは、コミュニティカレッジに通っていた頃の勉強を振り返ったときでした。

授業を録音すれば、ちゃんと分かる

コミュニティカレッジに通っていた頃、私は授業を毎回録音していました。そして授業が終わると、その日の夜に録音を最初から聞き直します。分からないところがあれば何度も聞き返し、聞こえた単語を書き出し、文脈を考えながらノートにまとめる。かなり地道な勉強でした。

その方法を続けていると、授業の内容そのものは次第に理解できるようになりました。最終的にはファイナルグレードも無事に合格することができました。ですから、当時の私は「リスニングはかなりできるようになった」と思っていたのです。

ところが、そう簡単ではありませんでした。録音を聞き直す時間がなく、その場で先生の話を聞いて答えなければならないような場面になると、急に自信がなくなる。後から聞けば分かるのに、その場では処理できない。この違いは、後になって考えるとかなり大きな意味を持っていました。

「分かる」と「その場で聞き取れる」は同じではなかった

録音を聞き直す勉強では、分からなければ止めることができます。もう一度聞くこともできますし、前後の文脈を確認することもできます。つまり、自分のペースで英語を処理できます。

一方、実際の会話ではそうはいきません。相手は待ってくれませんし、一度聞き逃した言葉があっても、次の言葉はどんどん続いていきます。私の場合、授業の内容を理解する力はついていても、「初めて聞く英語を、その場で処理する力」は別に鍛える必要があったのだと思います。

では、英語のリスニングや発音が伸び悩むとき、ほかにはどんなことが関係しているのでしょうか。

リスニングが伸び悩むときに考えたい4つのこと

耳が「聞き慣れた形」にしか反応していない

同じ音源を繰り返し聞くことは、内容を理解するうえでは役立ちます。ただ、何度も聞いた音声には慣れているのに、初めて聞く英語になると急に分からなくなることがあります。私が感じていた「録音なら分かるのに、その場では分からない」という感覚も、この問題と関係していました。

もし、事前に勉強した内容なら理解できるのに、突然の会話になると頭が真っ白になるのであれば、聞き慣れた音への依存が影響しているのかもしれません。

自分の発音が、聞き取りの基準になっている

自分がどのように発音しているかは、自分が英語の音をどう認識するかにも関係します。例えば、似た音を自分の中で区別せずに発音していると、相手がその違いをはっきり発音していても、その違いを耳が重要な情報として拾えないことがあります。

LとR、bとvなど、似た音の区別が苦手な場合などがその一例です。「発音を練習しているのに、聞き取りがあまり変わらない」と感じるなら、発音とリスニングを別々のものとして考えないほうがよい場合があります。

語彙や表現の処理が、会話のスピードに追いついていない

単語そのものは知っていても、実際の会話になると理解できないことがあります。知らない単語なら当然ですが、知っている単語でも、会話特有の表現や言い回しになると意味を取るまでに時間がかかります。

文字で読めば分かるのに、耳で聞くと分からない。そんな場合は、英語そのものが聞こえていないというより、聞こえた英語を意味に変換するスピードが追いついていない可能性があります。

実際の会話に近い「聞く量・話す量」が足りていない

教材の音声なら聞き取れるのに、実際の会話になると急に難しくなることもあります。実際の会話では、話す速度だけでなく、音のつながりや省略、話し手ごとの発音のクセなどがあります。教材で聞いてきた英語と、現実の会話との間にギャップがあれば、そこに慣れるための経験も必要になります。

私の場合は「理解できるのに、その場で処理できない」だった

4つを並べてみると、原因は一つではないことが分かります。私の場合、特に強かったのは「後から聞けば分かるのに、その場では処理できない」という部分でした。

だからといって、すべての人に同じ方法が必要というわけではありません。単語力が不足している人と、音の変化が聞き取れない人では、取り組むことが違います。発音そのものを直したほうがよい人もいれば、実際の会話に近い英語を聞く経験が必要な人もいます。ここを区別しないまま「とにかく聞く」「とにかく発音を練習する」と続けても、思ったように変化を感じられないことがあります。

自分のリスニングが伸び悩んでいる理由を考えてみる

例えば、

  • 準備した英語なら分かるのに、突然の会話になると分からない
  • 発音を練習しているのに、聞き取りがあまり変わらない
  • 文字で見ると簡単なのに、耳で聞くと分からない
  • 教材は聞き取れるのに、実際の会話になると難しい

このような違いがあれば、「リスニングが苦手」と一括りにするのではなく、どこでつまずいているのかを考えてみると、自分に必要な勉強が見えてくるかもしれません。

英語のリスニングや発音の学習サービスにも、それぞれ得意な分野があります。自分の原因とサービスの特徴が合っているかを確認してから選ぶほうが、無駄な遠回りをしにくくなります。

原因別の学習法やサービスの選び方については、こちらの記事で詳しく整理しています。

▶英語のリスニング・発音、伸び悩みの原因別|おすすめ学習サービス8選

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